弊社では、企業にビジネスプロセスを導入するご支援として次のようなサービスを行っています。

なお、ビジネスプロセスマネジメント導入支援サービスするための事前準備として次の動画を視聴していただき、モデリングやビジネスに関する基礎概念を理解していただきます。
モデリングとビジネスの基礎知識
企業の担当者の方へ
一度、詳細をご説明いたします。
お問い合わせは以下のメールアドレスにお願いいたします。
culnou_dx@culnou.com

戦略マップ設計ワークショップ

戦略マップ設計ワークショップでは、ワークショップを通して、実際に会社の戦略マップやBSCを作成することで、実践的に、貴社のデータ人材を育成します。

ワークショップとは、グループ演習を通して参加者が主体的に意見交換や問題解決などの協働活動を行い、実践的なスキルを身に付けられる参加・体験型の研修のことです。


ワークショップを実施する前に、事前学習として、次の動画を視聴していただき基礎的な概念を理解していただきます。

  1. ビジネスプロセス
    所要時間:約18分
  2. 戦略マップ
    所要時間:約19分
  3. 戦略マップの実践
    所要時間:約19分
  4. データドリブン経営
    所要時間:約9分

    ワークショップの対象者

    社長、事業部長、部門長など会社のマネジメントを行う方。

    ワークショップの学習目標

    • 戦略マップやBSCの考え方や手法を理解すること
    • 戦略マップやBSCを実際に設計できるようになること

    ワークショップの内容

  1. ビジネスプロセスの定義
    1. 活動領域別ビジネスプロセスの整理
      資料「ビジネスプロセス一覧」を参考にして、会社のビジネスプロセスを活動領域別に整理してください。
      ビジネスプロセス一覧
      ※このビジネスプロセス一覧は製造業の会社の例です。なので、「生産」という活動領域のビジネスプロセスも含まれています。
    2. バリューチェーンの設計
      資料「バリューチェーンの設計」を参考にして、バリューチェーンの

      • 価値を創る活動
      • 価値を伝える活動
      • 価値を届ける活動

      に、該当するビジネスプロセスを割り当ててください。
      バリューチェーンの設計

  2. 戦略マップの設計
    次のような戦略マップを作成していただきます。

    財務の視点の財務目標は「営業利益の増大」にしてください。
    顧客価値、製品価値、内部プロセスの視点の戦略目標を次の手順で考え、戦略マップを作成してください。
    戦略マップの例

    1. 顧客価値および製品価値の定義
      顧客の価値観(顧客価値)と、それに対する価値提案(製品価値)を定義してください。
    2. 内部プロセスの視点の戦略目標の定義
      価値を創る活動、価値を伝える活動、価値を届ける活動のビジネスプロセスにおける、効果的かつ効率的に製品価値を創り、伝え、届けるための課題を、価値を創る活動の戦略目標、価値を伝える活動の戦略目標、価値を届ける活動の戦略目標として定義してください。
  3. BSCの作成
    ここでは、戦略マップを参照して、BSC(Balanced Scorecard:バランス・スコアカード)を作成します。
    BSCとは、従来の財務的指標中心の業績管理手法の欠点を補うものであり、戦略を4つの視点(財務の視点・顧客の視点・内部プロセスの視点・学習と成長の視点)で分類し、その企業の持つ戦略と連鎖されたKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定したものです。
    BSCの例

    1. KGIの設定
      戦略マップ上の各視点の目標のうち、財務の視点の財務目標と、顧客の視点の顧客価値、製品価値が戦略の成果になります。
      財務の視点の財務目標に対する成果を測る指標(KGI)を考えてください。
      顧客価値、製品価値に対する成果を測る指標(KGI)をLTV(顧客生涯価値)とし、その算定式を考えてください。
    2. KPIをの設定
      戦略マップ上の各視点の目標のうち、内部プロセスの視点の戦略目標と、学習と成長の視点の各目標が成果目標に対する進捗やパフォーマンスを測るKPIになります。
      内部プロセスの視点の各戦略目標に対するKPIを考えてください。
    3. 目標の設定
      上記で設定したKGI、KPIの目標値を設定してBSCを完成してください。

ビジネスプロセス設計ワークショップ

本ワークショップは、戦略マップ設計ワークショップを実施していることが前提になります。

ワークショップの対象者

社長、事業部長、部門長など会社のマネジメントを行う方。

ワークショップの学習目標

  • ビジネスプロセスを設計する際の考え方や手法を理解すること
  • ビジネスプロセスを実際に設計できるようになること

ワークショップの内容

  1. ジョブの設計
    ここでは、ビジネスの機能の型である職務(ジョブ)を設計します。
    ジョブは、ビジネスを行う機能であり、ビジネスプロセスの業務フローを実行する主体になります。
    ジョブを設計するときは、活動領域を利用します。

    ジョブは、活動領域をベースに、

    • 内部統制を働かせるためにどう職務を分掌するか
    • 戦略マップの戦略目標をどう実現するか

    などの観点で設計します。
    例えば、会社のジョブを次のように分類した場合を考えます。

    • 内部統制を働かせるための職務分掌
      • 購買管理者、入荷管理者、支払管理者の分掌
        もし、購買管理者が部品の発注、入荷、代金の支払をすべて行うと、どのようなリスクが発生するでしょか。
        不正などにより購買管理者が発注した部品が棚卸資産として計上されない可能性があります。
        また、購買管理者に会計に知識がない場合、代金が入金されても買掛金が消し込みされない可能性があります。
        これは、棚卸資産や買掛金の実在性に対するリスクになります。
        なので、財務報告の信頼性リスクを統制するために、購買管理者、入荷管理者、支払管理者の職務を分掌(ぶんしょう)し、部品の発注、入荷、代金の支払の責務を分けることにします。
      • 販売管理者、出荷管理者、請求管理者の分掌
        もし、販売管理者が製品の受注、出荷、代金の請求をすべて行うと、どのようなリスクが発生するでしょか。
        不正などにより販売管理者が受注した製品が棚卸資産として計上されない可能性があります。
        また、販売管理者に会計に知識がない場合、代金が回収されても売掛金が消し込みされない可能性があります。
        これは、棚卸資産や売掛金の実在性に対するリスクになります。
        なので、財務報告の信頼性リスクを統制するために、販売管理者、出荷管理者、請求管理者の職務を分掌し、製品の受注、出荷、代金の請求の責務を分けることにします。
      • 在庫管理者と会計管理者の分掌
        物財を扱う在庫管理者が帳簿を扱うと、不正などにより正しく棚卸資産が計上されない可能性があります。
        これは、棚卸資産の実在性に対するリスクになります。
        なので、財務報告の信頼性リスクを統制するために、物財を扱う在庫管理者と帳簿を扱う会計管理者を分掌し、正しく棚卸資産が計上されるようにします。
    • 戦略マップの戦略目標をどう実現するか
      • 生産管理者と製造担当者の分掌
        例えば、戦略目標に「製品/部品の安定供給および適正在庫」がある場合、それを実現するためには、在庫のムラを防ぐために、需要予測の精度上げるとともに、需要予測の結果と生産能力を考慮して生産計画を策定し適正数部品を仕込むことが重要です。
        そこで、製造と生産管理の職務を分掌し生産計画の専門性を強化するようにします。
      • 製造担当者と品質担当者の分掌
        戦略目標に「製品品質の維持向上」がある場合、それを実現するために、製造と品質管理の職務を分掌し品質管理の専門性を強化します。
  2. アクティビティフローの設計
    戦略マップ設計ワークショップで定義した各ビジネスプロセスに対するアクティビティフローを設計してください。
    アクティビティフローの活動を実行する主体は「ジョブの設計」で設計したジョブを適用してください。

    アクティビティフローはUMLのアクティビティ図で記述してください。
    UMLのアクティビティ図については次の動画をご覧ください。
    アクティビティ図
    所要時間:約5分

  3. アクションフローの設計
    設計したアクティビティフローのうち戦略目標を実現するために重要なアクティビティを選択し、そのアクティビティのアクションフローを設計してください。
    アクションフローは、戦略目標を実現するためには、どうすればよいかという観点で設計してください。
    なお、アクションフローの活動を実行する主体は「ジョブの設計」で設計したジョブを適用してください。

    アクションフローはUMLのアクティビティ図で記述してください。
  4. データドリブン経営の実現
    戦略マップ設計ワークショップで定義した各ビジネスプロセスのうちPDCAのC(検証)と、A(改善)のビジネスプロセスを選定してください。
    次に、データドリブン経営の実現するためにはどうすればよいかという観点で、選択したビジネスプロセスのアクションフローを設計してください。
    例えば、「販売計画の検証」プロセスであれば、

    • 販売計画の検証・問題の特定
    • 販売計画の検証・原因の推定

    というアクションを考えることができます。
    また、「販売計画の改善」プロセスであれば、

    • 販売計画の改善・課題の設定
    • 販売計画の改善・解決策の考案
    • 販売計画の改善・実験計画の策定
    • 販売計画の改善・解決策の検証
    • 販売活動の改革・改善

    というアクションを考えることができます。

  5. アクションの改善
    設計したアクションフローのアクションのうち生成AIやRPAを活用できるものを選択してください。

    RPA(ロボティックプロセスオートメーション)とは、パソコンで行う事務作業を自動化するソフトウェアロボット技術のことです。
    生成AI(ジェネレーティブAI)とは、学習したデータを元にテキストや画像、動画、ソースコードなどのコンテンツを生成する人工知能(AI)のことです。
  6. タスクの設計
    最後に、アクションフローのアクションをジョブのタスクとして設定してください。