ここでは、データマネジメント導入支援サービスについて次の観点で解説します。
データマネジメントの重要性
先行き不透明で予測困難な時代、経験や勘に頼るのではなく、
稼ぐ力を持つ資産としてのデータをどう利活用してくか
ということが会社を発展させていくための重要な課題となっています。
「データは新しい石油(Data is the new oil)」と言われています。
会社に眠っているデータを、人やAIが、いかにうまく利活用して企業価値を生み出すことができるかが重要なのです。
最近では、「DATA is BOSS 収益が上がり続けるデータドリブン経営入門」という書籍で、データドリブン経営に舵をきり、売上右肩上がりの急成長をとげた「一休.com」の例が話題になっています。
さて、経営にデータを活用することの重要性は理解しているものの、多くの企業が、
- 会社にはさまざまなデータがあるのに活用されていない
- 会社にデータを活用できる人材がいない
- コストをかけてデータ基盤を構築したのに有効活用されていない
という状況にあるようです。
これは、
- ビジネスにとってどのようなデータが重要かわからない
- 必要なデータはどこにどういう状態で存在しているかわからない
- 必要なデータを取得するためにはどうすればよいかわからない
- 必要なデータを分析できる状態にするためには何をすればよいかわからない
など、データを経営に活かすための知識や仕組が十分に整備されていないからではないでしょうか。
書籍「DATA is BOSS 収益が上がり続けるデータドリブン経営入門」では、日本でデータドリブンが機能していないケースの最初に「見たいデータが見られない」ケースをあげています。
こうした場合は、そもそもデータを整備するケイパビリティが不足しています。
具体的には、どういったデータやどんな分析ができれば顧客の姿が見えてくるか描いた上で、収集するデータの定義、データインフラの整備、データの更新方法などを交通整理していく必要があります。
それは事業の特性や組織の状況によって変わってくるので、社内外のリソースをうまく使って、継続的にデータを整備していくための体制づくりから、しっかり取り組むのが得策です。
「DATA is BOSS 収益が上がり続けるデータドリブン経営入門」より引用
例えば、社員が「こんなデータ分析をしたい!」と考えても、実際にデータ分析ができるようになるまでにはさまざまな準備(プロビジョニング)のステップが必要です。
データマネジメントは、主に
- ビジネスとして経済価値のるデータを特定する方法
- 企業全体のデータ構造(データ同士の関係)やデーフロー(データのライフサイクルを通した流れ)を可視化し、データの見取り図(データアーキテクチャ)を作成する方法
- データをカタログ化して必要なデータに関する情報(データの有無、所在、構造、来歴、品質の状態、セキュリティレベル、利用するときの連絡先など)をすぐに入手できるようにする方法
- データを統合・連携することでデータの品質やセキュリティを向上させるとともにデータ利活用の効率を上げる方法
- データのライフサイクルを通してデータの品質(一意性、完全性、一貫性など)やセキュリティを組織的に統制する方法
を提供します。
なので、データマネジメントを導入することで、データのプロビジョニングサイクルを極限まで早くすることができ、データドリブン経営による仮説検証の回転速度を上げることができます。
データマネジメントは、会社にあるカオスな状態のデータを整備し、企業価値を生む状態に資産化します。
つまり、会社に眠っている負債としての(維持するためのコストがかかるだけの)データを経済価値のある資産としての(稼ぐ力を持つ)データに変えることができるのです。
データの資産化とは、ビジネスにとって重要な(経済価値を持つ)データがすぐに活用できる状態になることであり、データドリブン経営の回転速度を上げることで組織が学習スピードを上げるということです。
ピーター・M・センゲの「最強組織の法則」という書籍に、
競争相手より早く学べる能力、それが競争力を維持する唯一の鍵である
と書かれています。
データマネジメントによって競争相手より早く学べる能力をつけることで企業の競争優位性を上げることができるのです。
データマネジメント導入支援サービスの内容
データマネジメント導入支援サービスは、次のサービスから構成されます。
データマネジメント体験ワークショップは、社内でデータ人材を育成したい場合のサービスで、データアーキテクチャ設計代行サービス、データカタログ作成代行サービス、データマネジメント代行サービスは、データマネジメント業務をアウトソースしたい場合のサービスです。
なお、データマネジメント導入支援サービスするための事前準備として次の動画を視聴していただき、モデリングとビジネスに関する基礎概念を理解していただきます。
モデリングとビジネスの基礎知識
企業の担当者の方へ
一度、詳細をご説明いたします。
お問い合わせは以下のメールアドレスにお願いいたします。
culnou_dm@culnou.com
データマネジメント体験ワークショップ
データマネジメント体験ワークショップでは、ワークショップを通して、実際にデータマネジメントの成果物を作成することで、実践的に、貴社のデータ人材を育成します。
なお、ワークショップとは、グループ演習を通して参加者が主体的に意見交換や問題解決などの協働活動を行い、実践的なスキルを身に付けられる参加・体験型の研修のことです。
企業の担当者の方へ
一度、詳細をご説明いたします。
お問い合わせは以下のメールアドレスにお願いいたします。
culnou_dm@culnou.com
ワークショップの効果
昨今の生成AIの飛躍により、データドリブン経営がますます重要になっています。
さて、経営にデータを活用することの重要性は理解しているものの、多くの企業が、
- 会社にはさまざまなデータがあるのに活用されていない
- 会社にデータを活用できる人材がいない
- コストをかけてデータ基盤を構築したのに有効活用されていない
という状況にあるようです。
これは、
- ビジネスにとってどのようなデータが重要かわからない
- 必要なデータはどこにどういう状態で存在しているかわからない
- 必要なデータを取得するためにはどうすればよいかわからない
- 必要なデータを分析できる状態にするためには何をすればよいかわからない
など、データを経営に活かすための知識や仕組が十分に整備されていないからではないでしょうか。
データを経営に活かすための知識や仕組が十分に整備するためには、データインフラを構築するだけではなく、ビジネスにとって重要なデータをしっかり管理するためのデータマネジメントが必要です。
データマネジメントは、DXを支えるデータドリブン経営の必要条件になります。
本ワークショップの効果は次の3つです。
- 経営やビジネスの視点に立ってデータを設計する力を身につけることができる
データは、ITの要素というより、ビジネスの要素としての側面が強く、そこを考えないとデータ基盤を有効活用することはできません。
本データマネジメント体験ワークショップでは、
・会社の顧客に提供する価値は何か
・それを実現するバリューチェーンと、各活動の戦略目標は何か
・その戦略目標を実現するために必要な資産としての(稼ぐ力を持つ)データは何か
というように、
価値創出プロセスの一環としてのデータは何か考えるワークショップになっています。
なので、ワークショップに参加された方は、自社の戦略を戦略マップとBSCのKPIというかたちで整理し、それを活かすためのデータを設計する力をつけることができます。 - 企業全体のデータアーキテクチャを設計する力を身につけることができる
データアーキテクチャは、ビジネスとして重要なデータの意味、構造、来歴、品質要件、セキュリティレベルなど、データマネジメントに関する意思決定をする上で必要な青写真(論理的基盤)を提供します。
本ワークショップでは、最も本質的な(スキームや技術に左右されない)概念レベルのデータアーキテクチャを設計する流れを実践することで、あるべき業務の仕組を設計する力を身につけることができます。 - 低コストでデータマネジメントとはどのようなものかを体感することができる
データマネジメントを組織的に導入するためには、人材も含めた計画を立てて実行する必要があります。
本データマネジメント体験ワークショップは、少人数で、データマネジメントの全体を体感することができます。
なので、本格的に導入する前に、会社にとってデータマネジメントを導入する必要があるかどうかも含めて検証することができます。
対象者
DXを推進する一環としてデータマネジメントの導入に興味がある方。特に、データ管理基盤を有効活用するための設計方法について知りたい方。
現場の業務課題をデータを活用して解決する必要のある業務部門の方で、データマネジメントの導入に興味がある方。
人数の目安は次のようになります。
最小人数:3名
最大1グループ当たり人数:4名
最大人数:20名
学習目標
学習目標は、次の点について理解し実践できるようになることです。
- ビジネスとして経済価値のあるデータを特定する方法
- 企業全体のデータ構造やデーフローを可視化し、データの見取り図(データアーキテクチャ)を設計する方法
- データをカタログ化して必要なデータに関する情報(データの有無、所在、構造、来歴、品質の状態、セキュリティレベル、利用するときの連絡先など)をすぐに入手できるようにする方法
- データを統合・連携することでデータの品質やセキュリティを向上させるとともにデータ利活用の効率を上げる方法
- データのライフサイクルを通してデータの品質(一意性、完全性、一貫性など)やセキュリティを組織的に統制する方法
ワークショップの特徴
- DMBOKをガイドラインにしていること
データマネジメントというと会社や団体によってさまざまな定義で解説されていますが、本研修は、データマネジメント知識体系(DMBOK)を標準的なガイドラインとして使用しています。 - データを経営に活かすための考え方、方法や仕組について学ぶ研修であること
データ分析の手法を学ぶ研修ではなく、データを経営に活かすための考え方、方法や仕組について学ぶ研修です。 - 実践的な研修であること
事前に基本知識をビデオ学習していただき、オンライン・オンサイトではワークショップを通して実際の業務を対象にデータマネジメントの成果物を作成するという実践的な研修になっています。
なので、研修の成果物は雛形として実際のビジネスでも使えます。
ワークショップの内容
次のワークショップを選択し、ワークショップができる場所(オンサイト)か、グループワークができるWeb会議システム(オンライン)で実施します。
ワークショップの流れは、データマネジメント導入プロセスに従っています。
※
最初にデータマネジメントに関する基礎知識を習得したい場合は、データマネジメント研修を御覧ください。
ワークショップの進め方
- データ戦略設計ワークショップ
企業の戦略マップを設計し、そこからビジネス要件、データ戦略を導く。
次の順番でセッションを進めます。
- データアーキテクチャ設計ワークショップ
データ戦略を実現するために必要なマスターデータ、トランザクションデータ、分析データの構造とフローを設計し、ビジネス上のデータ要件を定義する。
- データカタログ整備ワークショップ
データアーキテクチャを構成するデータの意味、経済価値、構造、来歴、データオーナー、ビジネス上のデータ要件、品質要件、セキュリティ要件などをビジネスメタデータとして定義する。
- ビジネスメタデータの定義
- データプロファイリングワークショップ
実際のデータを抽出し、ビジネスメタデータに定義された品質要件がどの程度満たされているか検証する。
- 実データの抽出
- データのプロファイリング
- データモデリングワークショップ
実際のシステムの論理データモデルを分析し、ビジネスメタデータの品質要件がどの程度満たされているか検証する。
注意事項
- 事務連絡や準備を円滑に進めるために事務局を設定していただきます。
- オンラインで研修を実施する場合、グループ演習ができるWeb会議システムが必要になります。
- オンサイトで研修を実施する場合、グループ演習ができる場所と、ネットワークで情報を共有できる研修用PC(イアホン含む)が必要になります。
- 研修を行う前に、事務局の方と日程調整とリハーサルや受講者のグループ分けを行います。
- 研修の初めに、受講者の方に、オリエンテーションを実施し、本ワークショップの目的や進め方について説明します(1時間程度)。
データアーキテクチャ設計代行サービス
弊社で貴社のデータアーキテクチャ設計を代行いたします。
企業の担当者の方へ
一度、詳細をご説明いたします。
お問い合わせは以下のメールアドレスにお願いいたします。
culnou_dm@culnou.com
データカタログ作成代行サービス
弊社で貴社のデータカタログ作成を代行いたします。
企業の担当者の方へ
一度、詳細をご説明いたします。
お問い合わせは以下のメールアドレスにお願いいたします。
culnou_dm@culnou.com
データマネジメント代行サービス
年間のデータマネジメントのデータマネジメントシステム運用計画に従って、次の運用タスクを代行いたします。
企業の担当者の方へ
一度、詳細をご説明いたします。
お問い合わせは以下のメールアドレスにお願いいたします。
culnou_dm@culnou.com
- 個別アプリケーション設計時の検証
- アプリケーションシステムのデータモデルの検証
ビジネスメタデータのデータ要件とデータアーキテクチャ(論理レベル)を参照し、アプリケーションの論理データモデルとテクニカルメタデータを検証します。 - 業務パッケージのデータ要件の検証
ビジネスメタデータのデータ要件とデータアーキテクチャ(論理レベル)を参照し、業務パッケージがデータ要件を満たすか検証します。
- アプリケーションシステムのデータモデルの検証
- 個別アプリケーション受入テスト時の検証
- 業務パッケージのデータプロファイリング
受入テストの段階で業務パッケージの実データをプロファイリングします。 - アプリケーションシステムのセキュリティ監査
受入テストの段階でアプリケーションシステムのセキュリティ監査をします。 - 業務パッケージのセキュリティ監査
受入テストの段階で業務パッケージのセキュリティ監査をします。
- 既存アプリケーションシステムのデータプロファイリング
調査できていない既存アプリケーションシステムの実データをプロファイリングします。 - 既存業務パッケージのデータプロファイリング
調査できていない既存業務パッケージの実データをプロファイリングします。 - 既存データ管理基盤のデータプロファイリング
調査できていないデータ管理基盤の実データをプロファイリングします。 - 既存アプリケーションシステムのセキュリティ監査
調査できていない既存アプリケーションシステムのセキュリティ監査をします。 - 既存業務パッケージのセキュリティ監査
調査できていない既存業務パッケージのセキュリティ監査をします。 - 既存データ管理基盤のセキュリティ監査
調査できていない既存データ管理基盤のセキュリティ監査をします。
- データ管理基盤のデータ運用の検証
データ管理基盤のオペレーショナルメタデータを確認し、データのバックアップと復旧の検証をします。 - アプリケーションシステムのデータ運用の検証
アプリケーションシステムのオペレーショナルメタデータを確認し、データのバックアップと復旧の検証をします。 - 業務パッケージのデータ運用の検証
業務パッケージのオペレーショナルメタデータを確認し、データのバックアップと復旧の検証をします。
コードデータ(参照データ)は、データ分析するときの特徴量にもなり、これを会社全体で一元管理することはデータの一貫性を保つためにも重要です。
弊社では、コードデータをマスター化して会社全体で一元管理する支援をします。
データオーナーからの問い合わせに対応します。
KPIを検証するビジネスプロセスに従って、問題の特定、原因の推定、解決策の策定、実験計画の策定、解決策の検証の支援をします。
- データ管理基盤のデータの改善・強化
データプロファイリングやセキュリティ監査の結果を受けて、データ管理基盤のデータを改善、強化します。 - アプリケーションシステムのデータの改善・強化
データプロファイリングやセキュリティ監査の結果を受けて、アプリケーションシステムのデータを改善、強化します。 - 業務パッケージのデータの改善・強化
データプロファイリングやセキュリティ監査の結果を受けて、業務パッケージのデータを改善、強化します。