本サービスは、リスキリングを通じて、ビジネスアーキテクト、データアーキテクト、アプリケーションアーキテクトを目指す個人や、これらの人材を育成したい企業向けのサービスです。

コンセプト

生成AIの目覚ましい進歩は、業務のあり方を大きく変える可能性があります。
特に、AIエージェントが多くのタスクを代行するようになると、それを前提としたビジネスやシステムを設計するスキルが重要になります。

次の図は、バリューチェーンを価値を創る活動(Creation)価値を届ける活動(Operation)価値を伝える活動(Communication)に分けて、付加価値とバリューチェーンの関係を表したもので、いわゆるスマイルカーブと呼ばれるものです。


これを見てもわかるように、購買・生産・販売といった価値を届ける活動(Operation)に比べて、研究開発や製品開発といった価値を創る活動(Creation)や、マーケティングや顧客関係管理といった価値を伝える活動(Communication)は、相対的に高い付加価値を生み出すと考えられます。

次の図は、戦略マップを簡略化したものです。

本図は、学習と成長の視点における人的資本・情報資本・組織資本といった無形資産が、内部プロセスの視点である価値創出活動(バリューチェーン)を実行することにより、顧客価値を提供し、収益の拡大や生産性の向上を通じて企業価値を最大化する因果関係を示しています。そして、企業価値は再び無形資産への投資として還元され、学習と成長が促進されることで、さらなる価値創出へとつながります。
内部プロセスと財務の関係をみると、価値を届ける活動(Operation)の効率化は「生産性の向上」に直結し、一方で価値を創る活動(Creation)や価値を伝える活動(Communication)は製品価値や顧客価値の向上を通じて「収益の増大」に結びつきます。
今後は、AIエージェントの導入によりOperation領域の効率化が一層進み、その結果、CreationやCommunication領域の重要性が相対的に高まると考えられます。

さて、この事業のスマイルカーブは、システム開発にも当てはめることができます。

クラウドコンピューティングによってIT基盤を構築、運営するコストが激減しました。
また、生成AIの進化によってソフトウェアの実装コストが激減しようとしています。
この変化をバリューチェーンに当てはめると、実装・テスト・運用といったDevOpsの継続的デリバリー部分は自動化の進展により付加価値が低下し、逆に、要件定義・設計といった上流工程や、教育・評価・改善といった下流工程の付加価値が相対的に高まります。
今後のシステム開発における競争優位は、「いかに効率的に作るか」ではなく、「何を作るか(上流)」と「それをどう活かすか(下流)」にシフトしていくと考えられます。

ロバート・カッツ(Robert L. Katz) は、マネジメント・スキルを次の3つに分類しました。

  • コンセプチュアルスキル(Conceptual Skills)
    抽象的に考え、全体像や相互関係を把握して戦略や方針を立てる能力。
  • ヒューマンスキル(Human Skills)
    他者と良好な関係を築き、協力して物事を進める能力。対人関係能力。
  • テクニカルスキル(Technical Skills)
    専門分野の知識や技術を活用して実務を遂行する能力。

これで考えると、価値を創る活動(Creation)には、相対的にコンセプチュアルスキルがより多く求められ、価値を伝える活動(Communication)にはヒューマンスキルがより多く求められ、価値を届ける活動(Operation)にはテクニカルスキルがより多く求められると考えることができます。
一般的には、テクニカルスキルに比べて、コンセプチュアルスキルやヒューマンスキルは代替が難しく、差別化に直結しやすいため付加価値が高いとされます。
このため、価値を創る活動(Creation)や価値を伝える活動(Communication)は、相対的に価値を届ける活動(Operation)よりも高い付加価値を生みやすいと考えることができます。

さて、ここでは、価値を創る活動(Creation)を行う上で重要な能力の一つが、ビジネスやシステムのアーキテクチャを設計するスキルだと考えています。
アーキテクチャとは、ビジネスやシステムの目的や要件(設計思想)を満たすための基本的な仕組(構造と振舞)をモデルとして表したものです。

本サービスは、
エンタープライズアーキテクチャ(EA)でいう
ビジネスーアキテクチャ
データアーキテクチャ
アプリケーションアーキテクチャ
を設計するスキルを修得していただくことで
皆様がこれまで培ってきた知識やスキルをさらにパワーアップすることを目的としています。

弊社の事業パーパスは、
人々の創造が自由に表現できる舞台づくり
です。

本サービスを通して、企業を構成するメンバー一人ひとりが、ビジネスアーキテクトデータアーキテクトアプリケーションアーキテクトとして、アイデアを出し、仮説を立てて自ら課題を解決することによって、事業パーパスに貢献する喜びと企業とともに成長する喜びを享受できるようになっていただくためのご支援をさせていただければ幸いです。

内容

次のようなご要望をお持ちのお客様、ぜひ、一度、ご連絡をしていただければと存じます。

  • ビジネスアーキテクト養成ワークショップ
    ビジネスアーキテクトを目指す方向けのリスキリング支援サービスです。
    次の能力を修得することができます。

    • 事業の本質を考える力
    • 業務の本質を考える力
    • 戦略マップを描き、無形資産がバリューチェーンを通して顧客価値や企業価値を創出する道筋を設計できる力
    • 業務フローを分析、設計する力
    • 生成AIを活用して業務改善できる力
    • システム思考で根本的な原因とレバレッジを明確にする力
    • 制約理論(TOC)で、制約を見つけ、制約を改善することで業務改革できる力
    • 制約理論(TOC)で、制約を見つけ、制約を克服することで事業変革できる力

    次のような方にオススメします。

    • 起業された方、あるいは、将来起業されようとしている方で、自社のビジネスの根本的な仕組み設計する力を身につけたい方。
    • 企業の業務を担当されている方で、事業を創出・変革する力、業務を改革・改善する力を身につけてさらなる高みを目指したい方。
      あるいは、自社のメンバーにそのような力を修得してほしいと考える企業の方。
    • コンサルタントの方、あるいは、コンサルタントを目指す方で、お客さまの業務の根本的な仕組みを可視化し、それを改革・改善する力を身につけたい方。
      あるいは、自社のメンバーにそのような力を修得してほしいと考えるコンサル会社の方。
  • データアーキテクト養成ワークショップ
    データアーキテクトを目指す方向けのリスキリング支援サービスです。

    次のような方にオススメします。

    • 起業された方、あるいは、将来起業されようとしている方で、会社を成長させるために不可欠であるデータ基盤を設計する力を身につけたい方。
    • 企業の業務を担当されている方で、自社の業務をデータ構造やデータフローという観点で捉え、人やシステム、AIが利活用しやすいデータ基盤を設計する力を身につけて、現在の業務推進力をさらに強化したいと考える方。
      あるいは、自社のメンバーにそのような力を修得してほしいと考える企業の方。
    • コンサルタントの方、あるいは、コンサルタントを目指す方で、お客さまの業務をデータ構造やデータフローという観点で捉え、人やシステム、AIが利活用しやすいデータ基盤を設計する力を身につけたい方。
      あるいは、自社のメンバーにそのような力を修得してほしいと考えるコンサル会社の方。
  • アプリケーションアーキテクト養成ワークショップ
    アプリケーションアーキテクトを目指す方向けのリスキリング支援サービスです。

    次のような方にオススメします。

    • 起業された方、あるいは、将来起業されようとしている方で、会社を成長させるために不可欠であるアプリケーション基盤を設計する力を身につけたい方。
    • 企業の業務を担当されている方で、業務の観点でシステムの構造や機能を考える力を身につけ、現在の業務推進力をさらに強化したいと考える方。
      あるいは、自社のメンバーにそのような力を修得してほしいと考える企業の方。
    • コンサルタントの方、あるいは、コンサルタントを目指す方で、お客さまの会社全体のアプリケーション基盤を設計する力を身につけたい方。
      あるいは、自社のメンバーにそのような力を修得してほしいと考えるコンサル会社の方。

進め方

本サービスは、
お客さまの実際の業務を題材にして、
1回2時間のセッション×N回をワークショップ形式で進めます。
※回数と日時は事前調整させていただきます。
途中で中断することも可能です。
なので、低コスト、低リスクで進めることができます。

ワークショップの例

ご費用

  • 個人の場合
    2万5千円/セッション(1名)になります。
  • 企業の場合
    10万円/セッション(5名まで)になります。

場所

  • 個人の場合
    オンラインで実施します。
  • 企業の場合
    オンサイトかオンラインで実施します。
    オンサイトで研修を実施する場合、グループ演習ができる場所と、ネットワークで情報を共有できる研修用PCが必要になります。
    オンラインで研修を実施する場合、グループ演習ができるWeb会議システムと、ネットワークで情報を共有できる研修用PC(イアホン含む)が必要になります。

お問合せ

一度、詳細をご説明いたします。
お問い合わせは以下のメールアドレスにお願いいたします。
culnou_reskilling@culnou.com