
本ワークショップでは、数回のセッションで、戦略マップ、および、バランススコアカード(BSC)を設計します。
ワークショップの内容は次のようになります。
戦略マップについて理解する
戦略マップは、企業価値を創出するロードマップ(道筋)を示します。
下図は、戦略マップを簡略した図です。

本図は、学習と成長の視点における人的資本・情報資本・組織資本といった無形資産が、内部プロセスの視点である価値創出活動(バリューチェーン)を実行することにより、顧客価値を提供し、収益の拡大や生産性の向上を通じて企業価値を最大化する因果関係を示しています。
そして、企業価値は再び無形資産への投資として還元され、学習と成長が促進されることで、さらなる価値創出へとつながります。
内部プロセスと財務の関係をみると、価値を届ける活動(Operation)の効率化は「生産性の向上」に直結し、一方で価値を創る活動(Creation)や価値を伝える活動(Communication)は製品価値や顧客価値の向上を通じて「収益の増大」に結びつきます。
戦略マップを描くことで、アプリケーション、データ、IT基盤という情報資本がどのように企業価値を上げるのか、その道筋を明確にすることができます。
なぜ、システムを開発するのか、なぜ、データマネジメントを導入するのか、戦略マップを描くことで、その戦略的な意義が明確になるのです。
戦略マップを設計する
次の順で戦略マップを設計します。
- 財務の視点の目標を設定する
- 顧客の視点の目標を設定する
- 内部プロセスの視点の目標を設定する
- 学習と成長の視点の目標を設定する
BSCを設計する
次の順でBSCを設計します。
- 財務の視点のKPIを設定する
- 顧客の視点のKPIを設定する
- 内部プロセスの視点のKPIを設定する
- 学習と成長の視点のKPIを設定する
KPIを構造化する
SoIを設計する
各KPIを様々な切り口で分析できるSoIを設計します。
