本サービスは、データを活用できる基盤を構築したいという企業向けのサービスです。
コンセプト
弊社では、データ活用基盤を構築する目的は、データドリブン経営を実現し顧客価値や企業価値を上げることだと考えています。
次の図は、データ活用基盤を構築し、顧客価値や企業価値を上げるまでのステップを示しています。
これを見てもわかるように、弊社では、データを活用する基盤を論理的基盤であるデータアーキテクチャと物理的基盤であるデータ管理基盤とに分けて考えています。
よく、データレイクやデータウェアハウスを整備したけど全くデータ活用ができないという話を聞きます。
それは、「何のために、何のデータを、いつ、誰が、どこで、どう分析するか」が明確に定義できていないことに起因します。
このうち、「どう分析するか」はデータアーキテクチャを設計することで定義することができますが、「何のために、何のデータを、いつ、誰が、どこで」は、エンタープライズアーキテクチャ(EA)と戦略マップ(BSC/KPI)を設計することで定義することができます。
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BSC:バランススコアカード
KPI:重要業績評価指標
つまり、データ管理基盤という物理的基盤を構築する前に、企業の仕組(EA)や戦略の道筋(戦略マップ)が明確になっており、データアーキテクチャという論理的基盤ができている必要があるということです。
データアーキテクチャという論理的基盤とデータ管理基盤という物理的基盤が両輪となって初めてデータを利活用することができるのです。
内容
本サービスは、データ活用基盤を構築するために、上述したデータ活用基盤を構築し、顧客価値や企業価値を上げるまでのステップのうち、EA・戦略マップの設計、データアーキテクチャの設計、データ管理基盤の構築までのステップを対象とします。
エンタープライズアーキテクチャ設計ワークショップ
まず、企業の本質を考えることで、企業の仕組(エンタープライズアーキテクチャ)の全体像を定義します。
特に、次の2つの成果物が関係します。
ビジネスプロセス一覧
アプリケーション一覧
詳細は、エンタープライズアーキテクチャ設計ワークショップを参照してください。
戦略マップ設計ワークショップ
次に、お客さまの事業の戦略マップを設計し、その実現度合いを評価するKPIをBSC(バランススコアカード)として整理します。
詳細は、戦略マップ設計ワークショップを参照してください。
データアーキテクチャの設計
次に、分析データのデータアーキテクチャを設計します。
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LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の概念データモデルの例
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LTVの概念データフローの例
ビジネスプロセス別KPIの設計
次に、どのKPIをどのビジネスプロセスで管理するか設計します。
これによって、「何のために、何のデータを、いつ、誰が、どこで、どう分析するか」ができるようになり、データドリブン経営が実現可能になります。
例えば、KPIのLTVを次のように分解した場合を考えます。
LTV=顧客単価×粗利率×購買頻度×存続期間-顧客維持コスト
顧客単価:顧客一人当たりの平均単価/期間
粗利率:製品の粗利率/期間
購買頻度:顧客一人当たりの購買回数/期間
これを、ビジネスプロセスごとのKPIとして考えると、次のようになります。
- 顧客単価
クロスセルやアップセルで上げることができるので、これは「製品の販売」プロセスのKPIとして考えます。 - 粗利率
製品の機能改善によって上げることができるので、これは「製品の改良」プロセスのKPIとして考えます。 - 購買頻度
プロモーションなど顧客の購買意欲を上げる活動で上げることができるので、これは「顧客の活性化」プロセスのKPIとして考えます。 - 顧客維持コスト
上記のビジネスプロセスで費やされたコストを顧客維持コストとして考えます。
顧客維持コストは活動基準原価計算で測定することができます。
次の表は、ビジネスプロセス別KPI一覧の例です。
ビジネスプロセス別KPI一覧
ここでは、LTVのケースを例にしていますが、BSCのすべてのKPIについて、それを分解してビジネスプロセス単位に割り当てます。
データ管理基盤の構築
最後に、設計されたデータアーキテクチャの概念データモデルをベースにデータの品質要件とセキュリティ要件をビジネスメタデータとして定義し、それを満たすべくデータ管理基盤を設計します。
ビジネスメタデータの例(Excel)のダウンロード
進め方
お客さまの実際の業務を題材にして、
1回2時間のセッション(5名まで)×N回をワークショップ形式で進めます。
※回数と日時は事前調整させていただきます。
ご費用
場所
オンサイトかオンラインで実施します。
オンサイトで研修を実施する場合、グループ演習ができる場所と、ネットワークで情報を共有できる研修用PCが必要になります。
オンラインで研修を実施する場合、グループ演習ができるWeb会議システムと、ネットワークで情報を共有できる研修用PC(イアホン含む)が必要になります。
お問合せ
企業の担当者の方へ
一度、詳細をご説明いたします。
お問い合わせは以下のメールアドレスにお願いいたします。
culnou_dx@culnou.com