本サービスは、モデルドリブン開発で生成AIとアプリケーションを共創したいと考える企業向けのサービスです。

コンセプト

生成AIの激しい進化は、アプリケーション開発のやり方を劇的に変えようとしています。
生成AIベースの開発環境を使うことで、これまで数ヶ月かけて開発していたアプリを、数日で開発することもできます。
直近でいうと自然言語で対話しながらコーディングすることもできるようになりました(Vibe Coding)。

このような状況を考えると、そう遠くない将来、業務知識のある非エンジニアが直接アプリケーションを開発するようになるのではないでしょうか。
このとき、懸念されるのがデータとアプリケーションの散在化です。
自由にアプリケーションが作れると、似たようなアプリケーションや、例えば、顧客データや商品データなどアプリケーションごとに管理される同じデータが増殖する可能性があります。
これは、
データの散在による企業全体のデータ品質やセキュリティの低下
同じ機能を再生産することによる生産性・保守性の低下
を招きます。
特に、クラウドベースのノーコード系開発環境でアプリケーションを開発する場合、アプリケーションごとにデータが蓄積されるので、好き勝手にアプリケーションを作れば作るほどデータが散在していくとになります。
かつて、EUC(エンドユーザーコンピューティング)でExcelや簡易アプリ上にデータが散在していき、結果的に、カオスで雁字搦めの状況を招いた二の舞になってしまうのです。
まさに「楽あれば苦あり」です。

このようなデータの散在や無駄な開発を防ぐ有効な手段がマイクロサービスです。
ビジネスロジックとデータをマイクロサービスとしてカプセル化することによって、信頼できるデータと機能を一箇所で管理することで、データクオリティとデータセキュリティが担保されるとともに、マイクロサービスを部品として利用することで生産性や保守性も向上します。
しかし、基幹システムをマイクロサービス化するには時間も予算もかかるので厳しいという方の場合、従来の基幹システムを論理的に機能分割し、それを仮想的なマイクロサービスとしみなして、APIを設計、実装するのでもよいかと思います。

信頼できる基幹システムのAPIを使って、UI/UXを担うフロントエンドアプリケーションを非エンジニアがアジャイルに開発することで、ビジネスとITが両輪となって、会社の業務とシステムを、環境の激しい変化に柔軟に適応できる変化に強い構造にすることができると考えています。

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内容

本サービスは、次の順で実施します。

  1. エンタープライズアーキテクチャ設計ワークショップ
  2. 戦略マップ設計ワークショップ
  3. アプリケーション戦略の策定
  4. 仮想マイクロサービス化プランの策定
  5. APIの開発
  6. フロントエンドアプリケーションの開発

エンタープライズアーキテクチャ設計ワークショップ

まず、企業の本質を考えることで、企業の仕組(エンタープライズアーキテクチャ)の全体像を定義します。
特に、次の2つの成果物が関係します。
ビジネスプロセス一覧
アプリケーション一覧
詳細は、エンタープライズアーキテクチャ設計ワークショップを参照してください。

戦略マップ設計ワークショップ

次に、お客さまの事業の戦略マップを設計し、その実現度合いを評価するKPIをBSC(バランススコアカード)として整理します。
詳細は、戦略マップ設計ワークショップを参照してください。

アプリケーション戦略の策定

企業で管理するアプリケーションのうち、どの部分にマイクロサービスを適用して、どの部分に業務パッケージを適用するか戦略を策定します。
方法の詳細は、「アプリケーション戦略」を参照してください。

仮想マイクロサービス化プランの策定

次に、基幹システムを仮想マイクロサービス化するプランを策定します。

APIの開発

ドメイン駆動設計で基幹システムのAPIを設計・実装します。
方法の詳細は、「ドメイン駆動設計で創るマイクロサービス」を参照してください。
ここでは、ユースケースの実現性検証まで行い、実装はベンダーに依頼します。

フロントエンドアプリケーションの開発

最後に、基幹システムのAPIを活用して、生成AIと共にフロントエンドアプリケーションを共創します。
詳細は以下を参照してください。
生成AIと創るフロントエンドアプリケーション

進め方

お客さまの実際の業務を題材にして、
1回2時間のセッション(5名まで)×N回をワークショップ形式で進めます。
※回数と日時は事前調整させていただきます。

ご費用

10万円/セッションになります。

場所

オンサイトかオンラインで実施します。
オンサイトで研修を実施する場合、グループ演習ができる場所と、ネットワークで情報を共有できる研修用PCが必要になります。
オンラインで研修を実施する場合、グループ演習ができるWeb会議システムと、ネットワークで情報を共有できる研修用PC(イアホン含む)が必要になります。

お問合せ

企業の担当者の方へ
一度、詳細をご説明いたします。
お問い合わせは以下のメールアドレスにお願いいたします。
culnou_dx@culnou.com